鳥インフル見通し

採卵鶏の鳥インフルエンザによる殺処分の規模を、過去のシーズンの実績をもとに見通します。卵価(東京M基準)への影響のシナリオもあわせて掲載しています。

採卵鶏の殺処分規模の見通し

データを読み込んでいます。

10月〜翌9月の採卵鶏の殺処分羽数で区分します。少ない=100万羽未満(発生なしを含む)、中くらい=100万羽以上500万羽未満、大規模=500万羽以上。

規模の見通しは、過去のシーズン(2006/07年以降)の採卵鶏の殺処分羽数の頻度を、最近のシーズンほど重く数えて算出しています。予測起点が10月〜3月なら進行中のシーズン、4月〜9月ならその年の10月から始まる次のシーズンが対象です。次のシーズンの事前確率には終了したシーズンだけを使い、累計による更新は行いません。進行中のシーズンは10月末・11月末・12月末・1月末の累計で更新し、2月・3月も1月末の更新を使います。観測済みの全累計を下回る区分は除外します。確率は、過去のシーズンの頻度を最近のシーズンほど重く数えたものです。例の少ない区分が0%にならないよう、各区分に1シーズン分を加えています。

月別の平均(気候値)

データを読み込んでいます。

鳥インフルと卵価のシナリオ

規模別のシナリオは、過去の同じ規模のシーズンにおける平均的な値動きを、最新の価格に当てはめたものです。予想ではありません。価格の動きは発生の規模だけで決まるわけではなく、特に大規模の例は少ないため参考値です。

シナリオの価格と各月のシーズン数
月少ない中くらい大規模

予想方法と検証

この見通しは、過去のシーズンの実績の頻度と平均(気候値)に、シーズン中の実績を加えて更新する方法で作っています。AI・機械学習のモデルは使っていません。

理由:月ごとの発生件数を、機械学習のモデル(LightGBM、ランダムフォレスト、Ridge回帰)と過去の平均(気候値)で予想し、予想する時点より後のデータを使わない方法で比べました。どのモデルも、過去の平均より誤差が大きくなりました。

1〜12か月先の月ごとの発生件数の予想誤差(WAPE、%。小さいほど良い)
方法直近18か月(2025年4月〜2026年9月)2021年5月〜2024年4月
過去の平均(気候値)43.986.5
Ridge回帰49.498.5
ランダムフォレスト52.2〜55.687.0〜92.8
LightGBM55.1〜61.587.3〜97.0

2026年10月時点の検証。範囲は、使う入力の数を変えた2種類の結果です。

外部データ:北極振動(AO)、北大西洋振動(NAO)、国内の渡り鳥の数、気温、湿度、繁殖地の植生(NDVI)、海外の発生件数、エルニーニョなどの気候の指数など、約30の候補について、シーズンの殺処分規模との関係を調べました。偶然を上回る関係は確認できませんでした。ただし比べられるシーズンが約20と少ないため、弱い関係がある可能性は否定できません。シーズンが増えるたびに検証を続けます。

データ:農林水産省が公表する家きんでの発生状況をもとに、当サイトで集計しています。

注意:見通しは過去の傾向に基づく目安で、実際の発生を予言するものではありません。